10月16日 ケース会議
支援を考えるわたしたちの姿勢
10月16日のケース会議では、継続して通所が難しい方への支援について考えた。
どうして継続して通所することが難しいのか???
三人で考えられることをフリーに出し合い、考えられる理由は様々だった。
● 自分がしていることの目的が不明確 ● 縛られること嫌! ● 通所することが面倒くさい ● 通所しなくても困り感がない! ● 人間関係になじめない ● 働く意欲が低い 等
しかし、本当の理由は本人しかわからない・・・もしかしたら、本人にも「これ」という明確な理由はわからないのかもしれない。
私がこのケースを一人で考えるのであれば、一番可能性が高いと思う原因を解決する支援を考えると思う。例えば、「目的が不明確」であれば、「働く目的が理解できるようにするには…?」と短絡的に、安易に支援方法を考えていくだろう。しかし、ここで出された通所しない、できない理由は表面的なものであり、さらに「どうして、本人にとって働く目的が不明確なのか?」
さらに、どうしてなのか?なんで?を突き詰めて考えていくことによって、本人の奥にあるものが見ることが重要!という意見が出された。
ハッとした・・・
表面上の課題を解決しても、その奥にある根本的な問題について考えなければ本当の意味での支援にはつながらない。利用者のことをより深く、多面的にとらえる「目」と「姿勢」を持たなければと改めて気づかされた。
次に、
「できないことをできるように!」の考えから「できることをもっとできるように!」の考え方である。そんなこと知っているよ!何をいまさら・・・と言われそうだが…
自分の経験を振り返ってみると、その人(利用者)との関係が長くなれば長くなるほど、深くなれば深くなるほど、「~ができるようになってほしい!」という思いが強くなり、無意識にできないことに目を向けていたように思う。そして、思いや期待が強くなりすぎて、褒め、認めることよりも、「もっとできるはず!」「もっと頑張って!」と𠮟咤激励ばかりしていたように思う。(決して悪気はないのだが・・・)人は「できた!」「楽しい!」を積み重ね、認められることによって、大きなエネルギーがわいてくる。そして、そのエネルギーが意図しなかった他の分野にもプラスに波及することもあると思う。
以前、仕事に悩んでいる時に先輩にこんなことを聞かれた。
「何でお前は仕事をしようと???」と・・・
自分は考えたこともなかったが、その先輩は、「俺はゴルフをしたいから仕事している!」「遊びたいから仕事にやる気が出る!」と言った。
そして、こう続いた・・・「俺は人のモチベーションっていろんな歯車がつながって動いていると思っている。仕事の歯車がうまく回らなくても、ゴルフ(自分が好きなこと!)の歯車が回っていたら仕事の歯車も回る!」と・・・
自分は、仕事がうまくいかない時に、何とか仕事を頑張って、無理にその歯車を回そうとしていた。しかし、先輩はうまくいかない歯車を無理に動かそうとせず、うまく回っている歯車を回すことでそれにつながっている他の歯車も回そうとしていた。
素晴らしい先輩に出会えた・・・!(^^)!
できていないことや苦手なことは本人が一番知っている。そのことを責められるつらさも・・・
自分のよさに自分で気づき、認められる、必要にされるからこそ、「今を頑張れる!」「見えない明日に向かって前向きになれる!」と感じた会議だった。
相談支援員は、利用者の方の人生を一緒に考えるとても大切な役割を担っている。利用者の方のよさを積極的に見付け、認めていることを常に発信できる支援員になりたいと強く感じた。
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立