【当たり前を当たり前にやる】 R4.10
相談支援事業所サンクスシェア 代表社員 田中 聡
私たちは、この度、大きな足跡を残しました(^^)
そもそも相談支援は、平成26年度末までにすべての障がい福祉サービス利用者に対して開始することが求められてスタートしたもので、相談支援事業所サンクスシェアは、平成28年4月4日に創業し、現在7年目を迎えています。
これまでがむしゃらに取り組んできたものの、
① どうやるとよいのかの基準が今一つ不明確なこと、
② 複数の(8名)の相談員がいること、
により、相談支援の業務を標準化することが大きな課題となっているのでした。
そこで、このことに対する一つの試みとして、1年ほど前からISO9001(品質マネジメント)認証への取り組みを続けてきて、このたび正式に認定証を手にすることができたのです。
そもそもISO9001(品質マネジメント)認証とは何なのでしょうか?
日本品質保証協会によると、「何らかの製品やサービスに関して、世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるようにしよう」を目的に、以下のような基準をクリアし認められるものです。
聞くところによると、障がい福祉でもまだ認証取得の例は少なく、相談支援の業務では、皆無らしいとのことです。
私たち相談支援事業所サンクスシェアは、この世界標準の『品質保持のマニュアル』に則り、自分たちで作り上げた『手順書』に沿って業務を遂行することを大事にしようとしているわけです。
そこで、サンクスシェアの相談員は、以下のような「重点ポイント」を定め、日々の業務に邁進していくのです。
① その基準をどの相談員も守るよう努力すること ② 守れなかった場合、改善に向けて仕組みとして取り組みを進めること |
いままでの私たちの業務を振り返ると、特に②が不十分だったことが言えます。
それぞれの相談員が、自分なりに取り組んでもうまくいかない場合が必ず起こります。
そうしたとき、「次に起きないように気をつけようね。」で終わっていたものを、「起きた要因を探り」「次に同じことが起きないための方策を探り」「実際に起きない実践にたどりついたか」まで、『追いかける』ことを徹底します。
ここが、ISOに取り組む前と後で大きく違ってきた点です。
つまり、ISOの基準を満たしていない場合は、必ず満たしてから先に進むということなのです。
今回、私たちはめでたく認証を得ました。
しかし、それは、まったくその仕組みをスタートしたに過ぎません。これからが真のスタートラインと言えます。
また、取り組んでいく内容は、これよりもレベルが低い状態はない、という最低のラインを作ったに過ぎません。
サンクスシェアのすべての相談員が、一つの目標に向かって真摯に取り組んでいく姿を、ぜひ、温かい目で見守ってください(^^)/
なお、作成した「品質マニュアル」と「手順書」について、ISOでの認証はとれたものの、自分たちの目で再度見直しをして、今、職員が一丸となって作り上げようとしています。しっかりとできあがった折には、みなさんに披露させていただきたいと思っています。