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合同会社サンクスシェア

〒 812-0053
福岡市東区箱崎1丁目13番14号 コーポコジマⅡ 101号室

  • 電話:092-231-9253
  • FAX:092-303-8882

SNAの思い

なぜ、SNA(スペシャルニーズアシスト)プロジェクトをやっているのか?

 サンクスシェアは、相談支援業務を提供している事業所である。

 こんなSNAプロジェクトのような取り組みをやっている相談支援事業所の存在を私は他に知らない。

 私のところの職員は、こんなめんどくさいことを、こんな負担となることを、なぜいそいそとやっているのかきっと疑問に思っているのであり、まあ、代表がやってんだから文句も言えず、しぶしぶと好きなようにやらせてくれているのだと思っている。(笑)

 しかし、こんな、やらなくてもだれからも非難されることはないことにわざわざ注力するのには、私なりの思い、目的、意図がちゃんとある!これを語ってみたい(^^)

 


 

 【経緯】

 まず、このプロジェクトの発端は、ひとつの勉強会だった。

 それは、強度行動障がい勉強会、通称KYOUKOUである。

 まだ、私がサンクスシェアを立ち上げて間もないころ、前職だった強度行動障がい者に特化したグループホーム「か~む」での日中勤務及び夜勤勤務の中で、一筋縄ではいかない彼らの支援に四苦八苦しており学びの必要性を強く感じていた。そこで、夜勤バイト学生の勉強の場もかねて、か~むの職員さんを中心に勉強会を始めたのが最初である。

 やがて、当事者保護者の方と立ち上げたHand to hand(親なき後を考える会)、サンクスシェア内職員とスタートしたグローアップ学習会(障がい児支援)、ほっこり会(子育て父母)、相談支援勉強会と続き、つい先日は、あるSNA会員の方にお力添えをいただいて、人材育成・リーダー育成を考える会の立ち上げに繋がった。

 


 

 【勉強会の意図】

 なぜ、このようにいくつもの勉強会を立ち上げて活動するのか?

 いわずと知れた、勉強のためである。

 私たち相談支援を生業とする相談支援専門員は、あらゆる障がいがある人がよりよい生活を送るためのサポートをすることが求められる。ある意味、障がいがある人たちの人生を左右しかねない重要な存在である。

 このような重要な役割を担う相談支援専門員は、一定の実務経験があり(早くて3年)数日間の研修を受けさえすれば誰でもなれてしまう。介護のケアマネのように試験があるわけでもなく国家資格でもない。研修を終えて晴れて相談支援専門員になったからと言って、相談支援に長けた専門家となったかと言えばまったくそんなことはない。

 私たちは相談支援を提供して、ほぼ全額(ほんのごく一部本人の一割負担あり)国からの補助金で収入をいただく。サンクスシェアの場合、利用計画を作成して担当者会議を開催して17,000円ほど、モニタリングで本人と面会して状況を確認して15,000円ほどをいただく。(もちろん、相談支援とは、これだけをやっているのではないことを申し添えておく)

 私は、いつも思うのであるが、もし、国の補助がなく、相談契約者のお財布から利用料を払ってもらうと仮定したならば・・・
 笑顔いっぱいで、「ありがとうございました(^^)」と気持ちよくお金を受け取って帰るほどの自信はなかなか持つことができない・・・というよりその前に、契約者さんが、この金額を財布から気持ちよく出してくれるとは到底思えない・・・
 全国の相談支援専門員の中で、胸を張ってこの金額をいただける人が果たして何人いるだろうか・・・

 また、相談支援は、他の多くの福祉サービスと違って、チームによる支援ではなく、ほぼ個人対個人の業務である。ヘルパーも1対1ではあるが、こちらは明確に身体的サポートや家事などの具体的な提供内容がある。ヘルパーのように、明確に何らかの具体的な提供内容が決まっていて、その提供に対して対価を得ているのと相談支援は少し趣が違う。
 このように、相談支援のサービス提供内容は、他の福祉サービスと比べて最も見えにくい内容となっている。相手(相談契約者)が、正しい制度を知らないとすると(これが現実的にいがいと多い・・・)、ある意味何をやっても(ほぼ何もやらなくても)、報酬を得ることができる非常に危ういつくりになっている。決して、そんなことであってはならないが、あまりに抜け道がざるのようになっている悲しい現実がある・・・。

 

 こんなことを考えると、せめて、もう一度言う、せめ、不十分な知識を、不十分な技術を、しっかり学ぶことに注力したい・・・これが、サンクスシェアが勉強会に積極的に取り組んでいる大きな意図である。そうでないと、いくら税金とはいえ、これだけのお金をいただく大義名分が立たないと思うわけである。

 まあ、一つだけ付随することと言えば、学ぶことをことさら前面に出さず、あえて人に言いふらすことなくもくもくと学ぶことをやればいいじゃないかという意見も聞こえてきそうではある・・・

 ここは、あえて外に向けて発信、アピールしているのは、戦略である(^-^;

 黙ってやっているよりがんばってやっていることを見てもらい知ってもらって『認めてほしい』という意図がある。愛嬌でご容赦願いたい・・・(^-^;

 


 

【SNAのプロジェクト化】

 これまで述べてきたように、自分たちが少しでも学ぶ機会を持とうと『勉強会』にいそしんできた。

 では、これがなぜSNA(スペシャルニーズアシスト)プロジェクトという取り組みになったのかについて触れておきたい。

 私たち相談員にとって、とても重要視してきた勉強会という学びは、インプットである。ただ、インプットは確かに重要ではあるが、要はインプットしたものを実際の業務で活かすことができないとほぼ意味がない。誰かの話を聞いたり、他の人と意見交流をしたりして得たことが脳の中で停滞しているままの人がいる現実はとてももったいない。

 これをより業務に活かすことができるようにするためには、やはりアウトプットがどうしても必要なのである。このアウトプットをあえて作り出すために、勉強会だけにとどまらず、プロジェクト、イベントとすることに取り組んでいるわけである。そうすることにより、勉強会で学んだことを『報告』というかたちで発信したり、相談業務とどう結びついたのかを相談ブログに発信したりする機会が生まれ、インプットがアウトプットとして形を変え、私たちの相談支援が地に着いた力量と化していくであろうことを期待している。

 もとより、相談支援は極めて危うい福祉サービスであることは先ほど述べた。おそらく相談支援そのものは、障がいがある人たちにとって重要な意味を持つ考え方なので制度としてなくなることはないであろうとは思う。しかし、この相談支援専門員の現状を放置したまま、いつまでもこの体制が続くとは思えない危機感がある。単に、聞き名人のように悩み相談にのるだけで報酬を得ることができてしまう今のようなかたちがいつまでも続くとは思えないのである。

 この危機感ゆえにサンクスシェアでは、勉強会をプロジェクト化し、相談支援業の本業にわざわざプラスアルファをして大変な苦労をしょい込んでいるのである。

 このことにより、私たちは、薄かった知識をより濃くしたり、苦手だった発信力をより自信のある能力に高めたりすることができていくと思う。そうして、今後、もし相談支援の体制が変わって、ただ単に相談聞き屋さんでは立ち行かなくなったとしても、なんらかの付加価値をしっかりもった、一歩先を行く福祉職員としての道に進んでいくことができると思うのである。要はつぶしの効く相談支援専門員の人材育成である。

 ここがサンクスシェアが進んでいく当面の(ここ数年の)大きな目印となる。

 

 さて、アウトプットの場としてのプロジェクトの必要性・よさについて述べてきたが、このプロジェクト化は付随的に、『人とのつながり』が増えるというとても大きな特典を享受できている。勉強会を通じて、いわゆる専門家と言われる方々とつながり、勉強会に参加するさまざまな人々と繋がり、刺激を受け、これは何事にも代えがたい財産となりつつある。

 特に今回、SNAプロジェクトを新たな会員システムに変更するにあたり(個人会員をすべて無料扱いとします!)、10名ほどの、いわゆる専門家(スペシャルニーズアシスター)の方々に新たに登録をお願いしたところ、ほんとうに快くお引き受けくださりもう感謝感激雨霰状態である。

 このような人と人とのつながりは、当然のことながら一人で学んでいたところでまったくできる由もなく、プロジェクト化することによって多くの人から力をいただきながら自分たちも成長できるというとても大きなメリットを得ているわけである。

 


 

 今回、SNAについて相談支援事業所サンクスシェアの相談支援専門員の視点から中心に述べてきた。しかし、実際は、このプロジェクトに専門家として協力してくださっている方々、勉強会やイベントに参加してくださっている方々のおかげでこのプロジェクトは成り立っている。

 SNAプロジェクトは、上述のように、令和5年4月から個人会員費用を無料とし、新たなスタートを迎える。今までに増して会員さんのメリットとなるイベント・プロジェクトを展開し喜んでいただくとともに、そのプロジェクトに関わる私たち相談支援専門員もちゃっかり付加価値を持つ人材に育つというWin×Winの取り組みに拍車をかけていきたい。

 
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
 合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立