原点回帰の会
相談支援事業所 サンクスシェア
松本 浩治
一般社団法人 福岡・筑紫地区地域福祉支援協会にて行われている原点回帰の会に参加してきました。この会は正式名称を福岡筑紫地区就労支援事業所運営連絡会と言いまして、就労支援の未来について考えていくことをテーマに就労支援事業所に特化した内容で研修や報告を行っていくというものです。
余談ではありますが、この福岡・筑紫地区地域福祉支援協会では複数の研修会が行われており、月に2~3回のペースで開催されています。興味のある方はインターネットで調べてみてください。
今回は大野城市にあります就労継続支援B型事業所enisine connectの松尾さんから、コロナウイルス感染予防対策、緊急事態宣言を受けて自裁に行った支援についてお話を聞くことができました。
今回のお話の内容の要点は以下です。
・緊急事態宣言前の対応
・在宅支援の在り方
・在宅支援を行うための計画
・事業所スタッフへの配慮
大きく分けて上記のお話でした。
コネクトさんでは、緊急事態宣言や厚生労働省からの通達が出る前から在宅支援を行うためにはどのように支援を組立てたらよいのか、行政とやり取りを行いながら対応していたそうです。
在宅支援のため(在宅支援期間中)の個別支援計画、就労実績報告等の書式を独自に作成して行った支援や就労実績を明確にし、利用者さんへの連絡の日時、内容も記録されています。
行政から指示ができたので作るのではなく、支援を行うために必要だから作成したという言葉に感銘を覚えました。当たり前のように聞こえますが、実際にはこの期間に閉所した時期もあり、経営的に苦境に立たされていた中、手間暇を惜しまずに行えるこの姿に感動しました。
また、事業所スタッフへもテレワークを使い朝礼やミーティングを定期的に行い、在宅支援で気が緩まないように意思統一を行い、またモチベーションを上げるための配慮を行っていたそうです。
苦しい時期であっても手間暇を惜しまないこと、今までは考えられなかった事態に対して新しく支援の在り方を考え、実行する決断力に今回、大変感動しました。
どのような在り方が正しい、ということはないと思っています。そこには事業所によって方針があり、事業経営があります。当たり前のように聞こえますが、苦しいときにこそ手間を惜しまず行動することが大切なのだと改めて感じました。
緊急事態宣言を受けてテレワークの普及、社会での人との距離、経済状況等目まぐるしく状況が変化しています。その流れに流されることなく、状況に合わせて支援の在り方について考え、実行する努力を惜しまないと自身に言い聞かせることができました。
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立