1 日時 平成30年8月31日(金) 19時~20時半ごろ(90分)+ 食事会による情報交換
2 場所 社会福祉法人まつら会「からつ学園」(847-0111 佐賀県唐津市佐志2107−2)
3 内容 「からつ学園見学及び強度行動障がい者支援に関わる情報交流」
参加者 24名(新規4名 KYOUKOUメンバー7名)
① 19:00~19:30 からつ学園施設内見学
4年前にリニューアルされた学園は、新設と見間違うほどきれいで新しい施設でした。聞くところによると、施設長さんが清掃には厳しい目をお持ちだとのこと。はやり、毎日長時間生活する場をきれいに!という当たり前の発想がしっかりと徹底されていることに感銘を受けました。
広い廊下に、2人部屋のゆったりとした個室、大きなテレビ、ソファー、トレーニングバイクがあるホール、リフト設置の浴室などどれをとっても充実した環境でした。
井上課長様より学園内と各事業や職員体制などの学園概要を説明いただいた後、質疑をさせていただきました。
Q:2人部屋にしているよさは?
A:てんかん者の突発的状態をいち早く発見することができるメリットや共助する意識を醸成する人間関係づくりの取り組みの一環としてそうしている
Q:施設入所者の受け入れ範囲は?
A:唐津が中心ではあるが、佐賀、鳥栖などからの入所も拒むことなく受け入れしている
Q:職員採用や職員配置状況は不足していないか?
A:現在は充足しているが、人材不測であることは否めない。以前は、障がいの専門的勉強をしている者が採用されていたが、近年は無資格者無経験の採用もでてきている
Q:研修体制は?
A:今年度から定期的に新人研修を充実し始めた。法人として、機関が提供する研修への積極的な機会提供が行われている。また、毎月、利用者のケースカンファレンスをしたり研修報告会を開いたり、通所事業所では、利用者帰園後にスタッフミーティングにて課題の解決に取り組んでいる
A 他者とのトラブルを減らす視点
単に「制止をする」という発想だけでなく、本人がこだわる思いに寄り添い、その思いを叶えることができる別の方法を提示するとこだわりにならず、結果的に他者とのトラブル自体が発生しなくなるというとても理想的な支援の視点でした。
特に、居室内で過ごしてもらう方法を考える際、本人の快適な室温が何度くらいなのか?という部分にまで目を向け、そこをきっかけにして環境づくりを行うという支援の視点には大きな学びをいただきました。
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B 本人が納得して次の行動に移行することを優先する視点
本人がこだわる刺激が多く存在する環境では、それを本人自身が自制することを期待するのはなかなか困難です。そこで、そもそもこだわる刺激を環境からなくすことにより、刺激に影響されることなく本人は安心して過ごすことができるという考え方でした。
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③ まとめと感想
参加いただいた方々から今回の勉強会のコメントをいただきました。