第3回KYOUKOU(強度行動障がい勉強会)報告
1 日 時 平成28年7月28日(木) 19:00~20:00
& 第二部 ~21:30
2 場 所 合同会社サンクスシェア事務所(東区馬出)
3 参加者 10名 + ゲスト2名(AURAL SONIC 古澤代表 窪田開発担当責任者
4 内 容
「しずかなボードちゃん」(株)AURAL SONIC開発 カームダウンパネルの体験説明会
(http://auralsonic-calmdown.com/characteristic/)
当初予定していた内容は、かーむ利用者の事例検討でした。しかし、今回は予定通りに勉強会が実施できず、実質、上記の内容のみとなってしまいました。主催者としてお詫びします。
今回、このカームダウンパネルを取り上げたいと思ったのは、先日ある会で古澤社長とお近づきになり、このボードのことを教えていただいたのがご縁でした。実績を知ったわたしは、居場所に困っている聴覚過敏の障がい者にぜひ使ってほしいと思い、まず自分自身がこのパネルのことをよく知らないことには始まらないと考えました。そこで、天神の本社を訪問して古澤社長から説明を受け、会社に展示されていたパネルの効用を実体験し、さらに、少しだけですが、被災地熊本で活用された現状を取材しに行ったのでした。
このような経緯を経て、KYOUKOUを学ぶ私たちにとって、このカームダウンパネルのことをもっとよく知り、活用の道を開くことはとても重要なことだと考え、内容として取り上げさせていただいたのでした。
① カームダウンパネルの紹介プレゼンテーション(古澤代表)
プロジェクターを持参いただき、科学的な根拠を示しながらその効果を説明くださいました。
印象に残ったのは、原理はともかく、倍音成分を増長して反射させる技術が織り込まれていること、それに付随して、パネルを使用した際『α波』がたくさん出されること、睡眠の改善や集中力の増大など、体験利用者の生の反応、などなどでした。
② 組み立て式カームダウンパネルの実体験(窪田開発担当責任者)
今回は、睡眠に威力を発揮するタイプのものを持参いただき、参加者がかわるがわる中に入って、音の聞え方や入った感覚を体験しました。
音の反射が独特なので、外から入ってくる音をたいへん聞きやすく調整してくれることが実感できました。結構大きな音で音楽を鳴らしていても、全く嫌な感じなく聞き取れる状況は驚きです。
今回持ち込んでいただいたパネルは、4枚もので、持ち運び、収納に比較的便利で、組立時には、マジックテープを使ってすぐに出来上がっていました。私が会社にお邪魔した際はまだありませんでしたので、より使いやすいように開発が進んでいることも伝わってきました。
このパネルは、高価ではありますが、例えば、睡眠が乱れている障がい児者に睡眠の安定をもたらしたり、例えば、落ち着かなくて物を壊すなどの行動障がいがある人がカームダウンとしてその行動を回避できたりすれば、その精神的リスクや経済的リスクを軽減させ、費用対効果は決して高くないと思われます。
ですから、使用者や支援者が、実際に体験することによってその効果を実感し、ぜひ日常的に使用する環境を整えながら、聴覚過敏からくる行動問題を軽減させる画期的な支援グッズとしての使用に期待が高まります。
古澤代表、窪田開発責任者のお二人には、今回の貴重な機会を提供いただいたことにこころより感謝いたします。ありがとうございました。
※ さて次回第4回は、8月31日(水) 天神のあすみんを会場に、19:00から開催予定です。
今回予定していてスライド登板となる「行動障がいの考え方」をワークセッション形式で学びます。
勉強会発足当初から、かーむ外部の方が1名参加いただいていましたが、今回新たに1名参加いただきました。福祉の分野ではないお仕事の傍ら、福祉の分野に以前から興味をお持ちだったとのこと。福祉にどっぷりつかっている者はどうしても見方・考え方の視点が偏りがちです。外からの風にもしっかりあたりながら、福祉をマクロ的にみることができるよう今後も学びに勤しみます!
おまけ:今回初参加の学生さん!食事会で熱く語ってます~(^-^; →