アイスクリームあげるから・・・?
車での移動中、「自閉症の理解」という動画を視聴していたところ、講師が解説していた自閉症児への対応の視点が改めて参考になりました。
自閉症児を連れて葬儀に参加した場面。子どもは、厳かな空気を感じ取ることなく、うろうろしたり気になるものを勝手に触ったりします。
静かに参加させたい母親が指導する声かけとして、一方はアウト、一方が望ましいそうです。
あなたは、見分けがつきますか?(^^)
- 「アイスクリームをあげるから、静かにしてお利口にしていてね。」
- 「静かにお利口にできたら、終わってアイスクリームを食べようね」
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・・・・・・・
1が、アウトだそうです。
一見、どちらも同じことのように思えますが、1は、先に報酬をあげてしまうパターンです。しつけの場面では、先に報酬を上げてしまうことは、報酬を受け取った後、望ましい行動ができなくても報酬はすでに受け取ってしまっていますから、しつけ上の成長が積み重ねられないというわけです。
2のように、実績が出せたときだけ報酬を得ることができるという、努力の法則を身に付ければ、さまざまな場面で、しっかり成果を出せば、自分にとってメリットが手に入るという実感をもつことができるとの解説でした。
「なるほど~」と一人感心(^^)/
人に仕事を指示したり、ものごとを交渉するとき、ここを意識してしっかりやっりとりをしているか?今一度自分の他者へのかかわり方を見直すきっかけとなったひと時でした。
それにしても、自閉症児者への支援のポイントというのは、
複雑なことをわかりやすく、そして、できないことをひとつひとつできるようにしていくなど、基礎基本をしっかり押さえた点を大切にしています。
これは、わたしたちが、
職場で行う仕事上のやりとりや人材育成の場面において、どれもが有効に使える視点だなあと改めて思ったのでした(^^)/
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立