イベント「シフク」に参加しました!
お近づきになった方が主催する福祉に関わるイベント「シフク」に参加させていただきました。
2年ほど前からもう13回を数えるとか・・・
昨日は、
友心まごころサービス代表取締役の岩橋ひろしさんのお話で「人と向き合う遺品整理から見えるものとは?」でした。(
http://yushin-magokoro.com/)
わたしは、知的障がい者の相談員として関わっていた二人家族のお父さんが亡くなられ、一人で暮らしていけない娘さんが施設に入所するにあたり、全く身寄りがないためアパートの退去時の遺品整理に立ち会ったことがあります。ほんとに味気ないものでした・・・
命が絶える・・・ことによって関係が途絶えてしまうその場でさえ、人との絆についてもう一度家族に考えてもらう場をあえて創りだそうとされている岩橋さんの理念に惹き込まれました。
自分の親に対しても、また、自分の子どもに対してもだれもが当事者であるこの問題・・・
離れて暮らす両親に、今より連絡する頻度を高めようとその場で思いました(^^)
もうひとつ考えさせられたことは、事業を立ち上げてまだ間もない私にとって、今後の福祉、あるいはビジネスに対する見方・考え方について改めて振り返る場をいただいたことです。
岩橋さんは、遺品整理という仕事を通して、
「薄くなっている家族の絆を少しでも強めたい」「孤独死や自殺者を少しでも減らしたい」という理念でこの社会課題への解決に向けた取り組みを行っておられます。
ん?でもちょっと待てよ・・・
岩橋さんが、この社会課題の解決に向けて取り組んで取り組んで、よりよい方向に向かえば向かうほど岩橋さんの仕事はへってくることになる・・・極端なゴールは、亡くなった方の遺品整理は、業者に依頼することなくすべて家族もしくは親族が担うこと…、そうなれば岩橋さんの仕事はなくなるよな・・・
それであってもなお、このゴールに向けて事業を展開される・・・その姿勢に昨日は心打たれました!
ある意味衝撃的でした!
一見矛盾しているかに見えるこの取り組みの姿勢・理念こそが、いわゆる「福祉」に必要な見方・考え方ではないかと思い当たりました。
岩橋さんのやっていらっしゃることは、「投資」なのだと。
この事業を展開されることによって社会課題を軽減することができ、なおかつ、この社会課題がなければ使う必要がないであろう国の税金(例えば家族の絆を強化するための仕組みづくりにかかる費用など)を節約することができるのだと。
福祉の取り組みについては、私自身がなかなかまだ整理できていない状態なのですが、昨日の岩橋さんのお話を聞かせていただいて、少しヒントをいただいた気がします。
福祉の取り組みを「投資」と考えてビジネスに乗せることがこれからの社会を乗り切るために必要なのかなあ・・
弱者への単なる救済とかではなく、将来的に課題を解決しつつ、そして、税金の支出を結果的に抑えることにつながる・・・これが「福祉」の目指すべき姿なのではないか???
奥が深いです(^^)/ |
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立