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Don TAC 2016に参加してきました!

 ウエルとばたで開催されたイベントに参加してきました。

 「特別な支援や配慮を必要とする子どもたちの暮らしや学びを支えるテクノロジーの活用」の講演を聞いた後、11のブースで提供された人の機能を補う支援アプリや支援ツール、支援プログラムを見て触れて体験させてもらった。

 お話の中心は、ALS(筋萎縮性側索硬化症…通称筋ジス)患者さんのように、身体の運動機能に重度の障害があり、他者への意思伝達や理解などコミュニケーションに困難がある場合の支援の方法についてであった。具体的には、身体のまだ動く部分を使ってボタンスイッチを押して車いすを移動させたり、視線だけでキーボードを入力してメッセージを伝えたりする支援ツールが紹介された。
 ⅠTの進歩により、これまで難しいとされてきたコミュニケーションのやり取りについてもたいへん進んだ有効な方法が次々と紹介されていて驚かされるばかりであった。実際、視線による入力支援ツールは、近年のローコスト化により、2万円程度ですべての環境が整うほどになったらしい。

 わたしは、他者の話を聞くなど情報に触れる際、常に意識していることが2つある。
 一つは、直接自分が携わる分野ではない情報でも、自分のフィールドに置き換えると、実際にどのような使い方の可能性があるか?
 そして、もう一つは、ものごとをとらえる見方・考え方で共通して使えることがないか? である。

 このような視点から、今回もたいへん学び多い体験となった。
 
  1. 「話す」「書く」などのコミュニケーションそのものの技術・スキルも当然大切ではあるが、それよりも、「伝わった」「理解できた」という本人の実感を重視すること
  2. (障がいゆえに)あれもこれもができない理由を並べたくるのではなく(分析に終わらず)、どうやったらできるようになるのか、やれるようになるのかの工夫を考えよ!
  3. 利用できるハイテクを進んで使うことはとてもよいことであるが、そのハイテクが使えない場面も当然ある。その使えない場面を想定して、ローテクを使える準備(環境整備)をきちんとしているか?
 
 どれも、もちろん障がい者の支援に欠かせない学びの視点であるし、加えて、あらゆるビジネスの場面や人とのコミュニケーションの場面でもたいせつな視点だと改めて大きな学びとなった。

 講演のあとの11のブースでの展示は、もう目が皿のようになってしまい、大人げなく他の参加者を押しのけかき分け、前に割り込んで心躍らせてきた(^-^;

何度でも言う!「いやあ、ほんっとにおもしろかったぁ~」(^^)/
 
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
 合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立