月初の個人面談。
前月は、SMARTの原理をもとに「目標」を立てることそのものに注力して一人一人のスタッフと丁寧に協議をしました。
そのため、適切な目標を立てることができる素地がしっかり育ったと思います。
しかし、それは、あくまで単体の「目標」を立てることができるようになったことにすぎません・・・
そこで、今月は、立てた目標の適切性を『パレートの法則』から吟味することを試みました。
『パレートの法則』とは、「全体の数値の8割は、全体を構成する要素のうちの2割の要素が生み出している」という経験則のことです。
つまり、重要度の高い2割の目標設定に取り組むことにより、全体の仕事の8割の成果を得ることができるということです。逆から言えば、どんなによい目標設定をしたとしても、全体から見て重要度が高くない目標に取り組むのでは大した成果が得られないということです。
私はかつて教員時代、篠栗町にある福岡県教育センターで2年間研修の機会を得たことがあります。このとき、同じ部署で働く北九州の中学校の先生が、ひとつのプロジェクトが発生すると、まずはとにかく集中して取り組み、数日間で大方8割かたの仕事をしてしまう姿にとても驚かされていたことを思い出します。そして、残りの長い時間をかけてあと2割の仕事に対し、じっくりとその精度を上げるやり方をとっていたのです。
一方、私はというと、仕事の最も重要な根幹である本丸の部分がなかなか手ごわいため、あまり考えずに手を付けることができる周辺の外堀を埋める仕事を優先し、いわば全体の2割程度の仕事に長い時間をかけて取り組む仕事の仕方をしていたわけです。
さて、私たちの普段の業務においても同様のことが言えるわけで、今回の個人面談では、自分がめざす5月の相談支援の仕事において、真に重要な2割の目標を適切に選び出し、そこに注力して取り組む方向性についてしっかり協議したのでした。
人はだれしも同じ24時間を与えられています。同じ経験年数をもつ人材の力量の差は、この24時間の使い方の違いにより生まれると思うのです。もともともっている能力によって差が生まれていると自分自身を卑屈に思い落ち込むのは、全くお門違いであることを知る必要があるのです。
個人面談ではいつも意味のある時間であるとの充実感が高いですが、今回は特にとても有意義な時間になったと感じています。
サンクスシェアの一人一人の職員は、どの職員もまじめで努力家で真摯に業務に取り組む素晴らしい職員だとの自負があります。
この持ち前の努力を、『いかに使うか』という課題をクリアすることによって成果の出方が確実に違ってくることをぜひ実感してほしいと願います(#^^#) 文責:田中聡
5月の個人目標 人財育成部門(R5.5月)予定