サンクスシェアでは、月初に1回、代表とすべての職員とが個別の面談を実施する。
一人45分ほどの時間設定で予定を立てるが、全員終わるのにはほぼ丸一日を要する。
私は、長く入院していたので、今回の個別面談は、5ヶ月ぶりとなっていた。
今回はこれを開示しようと思う。
まず、どの職員にも共通して考えていることは、以下の聞き取りを行うことである。
これらに加え、今回は年度末を迎えたこともあり、1年間の目標設定と取り組みについての振り返りを行った。
1 については、最も重要視して聞き取りする。職員がそれぞれもつ最大限のパフォーマンスを発揮するには、本人を取り巻く生活環境やメンタルの状態などが働きやすい状態として機能しているかどうかが最も重要だと考えるのがその理由だ。
そして、2は、その月その月で一人一人が何に注力しどのような仕事・働きをしようとするのかをできるかぎり具体的に形づくるよう試みる。
しかし、これがなかなか難しい。SMARTの法則をもとに職員一人一人と話をするが、欲張ってたくさん目標数を据えすぎたり、広く大きく目標を広げすぎたり、あいまいな表現のために達成できたかどうかを判定できなかったりすることが横行してしまっている。
確かに難しい作業だとは思うが、よくよく考えてみると、他者の、しかもなかなか理解に困難がある人も多い相談者の目標をコーチしていく相談支援専門員自身が、自分の目標も満足に立てれないのでは、やはり人の目標管理をお手伝いする資格が果たしてあるのだろうかとやや厳しめに思う今日この頃である。
さて、3については、2よりもさらに難しいことであると私自身認識はしているものの、数年先の自分を想像して今を働くことは大変重要であると思っている。
先々別の業務を想定している職員、いずれ独立したいと考えている職員など、会社側としてもわかっておけば採用を計画的に進めたり、職員の向いている方向性に合わせた資格取得や研修の受講案内をしたりすることもできる。
お互いにとって建設的なメリットが生まれると思っている。
結果的に目標通りにいかず達成できなかったことが出るのは何ら問題ないと思っている。
最も重要視したいのは、
という過程である。ここを大切にする職員であってほしいし、業務で相対する相談者にもそのような心構えで接してほしいと切に願う。
そして、目標達成の精度を上げる動きについては、やりながら、取捨選択しながら、方法論を磨き上げていけばいいのだと思う。
今回は5か月ぶりと言うこともあり、細かい目標設定のやりとりに至らなかった職員もいたが、ここ数日間かけて完成までこぎつけたいと思う。
さて、面談を終え、今私が考えていることは、今後、サンクスシェアに必要な3通りの職員像を思い浮かべていることである。
この3通りの職員像を具体的に表す一つの目安として次のような姿を挙げてみたい。
なぜこのようなことを考えているかというと、相談業界の厳しい現実(私は個人的にそう思っている。少なくとも安泰な業界では決してないと思っているかなりのビビりだ…)の中では、この3つの視点から自分のこれからの相談支援専門員としての方向性を明確にもっていきたい。
新年度を迎え、新しい相談支援専門員も加わった。一人ひとりのよさが発揮され、ミックスされたときに新しいサンクスシェアの「かたち」が創り出されると考える。そして、その意識をもち、お互いを認め、高め合うことができるサンクスシェアでありたい。
このような思いも込めて、現状の仕事のギアを一段上げてほしいと職員みんなに語った今回の個人面談日であった。