平日の夜にも関わらず、17名の方にご参加いただきました。
今回のスピーカ-はスペシャルアシスターの梶原翔平さんです。梶原さんは個別療育や余暇支援をインフォーマルサービスとして提供する『きいろバルーン』、支援者の余暇支援『Clown Outdoor』として活動しておられます。また、3か所のホームヘルプ事業所に登録され、フォーマルなサービスにも従事されています。
フォーマル、インフォーマル、両方の立場で支援に携わっておられる梶原さんに、インフォーマルサービスの視点から見た担当者会議についてお話ししていただきました。
担当者会議は、サービス等利用計画の目的や内容を確認・共有し、課題解決に向けた意見交換を行う場です。その参加す者は、公的サービスの支援者だけのようなイメージを持たれている方は少なくないのではないでしょうか。
参加者の中からも、「自分はフォーマル支援以外で関わりはほとんどなく、フォーマルサービスの支援関係者しか今まで参加したことがない」という声がありました。一方、フォーマルサービス以外の方が参加される担当者会議に出席したことがある、という方も数名いました。
ご本人にとって、家族以外に生活上重要な関係性を持つ人は、フォーマルサービスの支援者だけではない筈です。家と福祉事業所や学校、病院の往復以外の生活は在宅の方であればきっとあるでしょうし、入所されている方もご自分の楽しみのために施設外のつながりがあれば、日々の生活はより豊かなものになるでしょう。
担当者会議はご家族を含め、ご本人に関わる方々が場を共にする機会でもあります。同じ場の共有で参加者どおしが顔を合わせることで、より良い関係性ができ、よりよい連携につながる、という話がありました。現在もコロナ禍で、場を共有する機会を得ることが以前よりも難しくなっていますが、同じ場で顔を合わせることの大切さを感じます。
今回のイベントも、参加者との意見交換の時間をたっぷりと持ちました。担当者会議を設定する立場の相談支援専門員、参加する立場の保護者、支援者、今回も様々な立場の方の意見を伺うことができました。
「参加してよかったと思う担当者会議は?」というテーマから意見交換を行い、「担当者会議は、何か結果を出さないといけないか?」という話へと展開し、活発な意見交換となりました。「明確な結果は出さないでいいんじゃないか」「会議の中で、課題が明確になり、その課題を解決するために様々な立場から持っている強みを活かしてできることを出し合い、支援の方向性を確認できることが、その会議にとっての結果なのではないか」などの意見が出されました。
梶原さんから、「参加した方に‶お土産″を持って帰ってほしい」という話しがありました。お土産とは、利用者についての情報だったり、新しい知識だったり、より良い関係性だったり、自分の支援への肯定だったり、場の温かい空気だったり、参加した方がそれぞれに、それぞれが感じた‶お土産″を持ち帰ることができれば、それは有意義な担当者会議だったと言えるのかもしれません。
KYOUKOU勉強会でも、参加いただいた皆様がそれぞれに、それぞれの方が感じる‶お土産″を持ち帰っていただく機会になれば幸いです。
今回の内容は、SNAプロジェクト会員様には後日ご視聴いただけるようにしています。
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梶原さんから今回の資料もみなさまに提供いただいています。
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資料
※終了後の皆様からのアンケート回答結果はコチラ
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次回第35回KYOUKOU勉強会は、6月に開催予定です。次回はSNAプロジェクトの北古賀 昌子さんがスピーカーを務めます。重度の知的障害のある息子さんの保護者であり、障がい分野の音楽療法士として活躍した経歴があります。昨年には、鳥取県の強度行動障害支援者研修で保護者としてお話しをされました。そのほか大学の学生向けに講義もされています。
北古賀さんが運営するサイト
‶福祉の聞きたいと伝えたいをつなげるサイト『てとて』http://tetote-net.com
障がい者のいる家族の日常を綴った『宇宙人と暮らせば』https://hisakokk.hatenablog.com
でも保護者としての想いを発信されていますのでぜひ覗いてみてください。
6月もみなさまとお会いできることを楽しみにしています!!