【当たり前を当たり前にやる】 R4.1
相談支援事業所サンクスシェア 代表社員 田中 聡
元旦を迎え、Facebookを眺めていて感化されたゆえの発信です(^^)
相談支援事業所サンクスシェアは、平成28年4月4日に創業し、今でもそうですが、あまり先のことを考えもせずにがむしゃらに走ってきて早6年。
今後、どこへ向かっていこうとしてるのか?改めて整理してみました。
大きな社会福祉法人で10年間の経験を経ての創業でした。特に相談支援事業をやりたくてのスタートではなかったのですが、今では相談支援事業を柱としたことに全く間違いがなかったと信じています。
事業として、感染症など社会情勢に大きな影響を受けにくいこと、少ない営業でお客様の獲得ができること、などの好材料もさることながら、やはり、相談支援事業を柱とすることで、『人材育成』を掲げて創業した法人として、唯一無二の選択だったと思っています。
それは、ほぼすべての福祉サービス事業者とかかわりができること、さまざまな障がい児者及びご家族とかかわりができること、福祉サービス行政を始め、多くの公の障がい支援機関とかかわりができることなど、関係者とのつながりの数や範囲は、どの福祉サービス事業と比べても圧倒的に多いことは、大きな強みだからです。
加えて、当事業所は、複数事業を展開する本体法人に属さないことから、中立的な立場を保ちやすいことも含め、今後もこれらの強みを活かして事業の安定化、拡大を図っていきたいと本気で思っています。
ここで、そもそもの企業理念である『人材育成』をどのように考えているのか、自分なりに整理をしてみました。
私が現時点で、『人材育成』において重要視していることは、『リスク管理』なのです。
人材育成の基本的な流れは、以下の通りです。 ① 人材の発掘及び採用 → ② 人材の育成 → ③ 人材の活用 |
この流れの中で、人材の発掘・採用が最もウエイトが大きいことは、火を見るより明らかです。
しかし、弱小企業では、雇用者に十分な給与は払えないし、採用時には、この採用者の先のことはなかなかわかりにくいし、難しさは半端ない大きさです。
そう考えた時、会社が大きくなるまでの間は、いかに『リス管理』を徹底するかが大切だという思いが、現在の私の中で最も大きな関心事となっています。
つまり、『育成』という前段として、今は、『基準を揃える』という感覚での事業運営を心掛けているのです。
相談支援事業所サンクスシェアは、手前みそになりますが、相談支援事業所として一定の評価をいただいていると自負しています。しかし、これは、サンクスシェアが優れているという評価が得られていると決して思っているわけではなく、『当たり前』のことをただひたらすら追究しているに過ぎないと思っているのです。私自身も含め、相談支援の経験が豊富な職員はほぼいません。人材として決して質が高いとは言えない職員の集団なのですが、それほど、現在の相談支援事業の質が、残念ながら低いと言わざるを得ない状況なのです。求められている事業の当然のこと、企業として、人としてやらなけれならないことができていない耳の痛い事例があまりにも多すぎるのです。
このようなことから、まずは、相談支援事業所として、『当たり前』のことを淡々と、しっかりやることに、まずは注力したいということを当法人の理念として掲げているわけなのです。
そこで、このような理念を現実化するために、サンクスシェアは、半年ほど前から『ISOの認証取得』の動きを始めました。
もちろん創業以来大切にしてきた強みもありますが、いわゆるミスや苦情に対する改善の仕組みが不十分であるなど、弱みも多々明らかになってきています。
相談支援の業務そのものに全く重なりますが、「なにができていること」で、「なにができていないこと」なのかを正しく認識し、把握することが、人材育成を語る前段として、とても大切なのだということを痛感しているのです。
認証の取得は、まだまだずいぶん先にはなりますが、いわゆる会社として、世界標準の仕様の中で、『最低基準を満たしていること』をまずはクリアすることを目指し、『人材育成』は、その上に成り立つものだという認識のもと、経営を続けていきたいと思う新年の抱負です(^^)