先日、一般社団法人 障がい児成長支援協会主催 スポーツファクトリースキップ江原直紀さん『運動療育実践研修会』を受講させていただきました。学んだことを少しだけ発信させてもらおうと思います。
子供は学校生活の中で国語のテストの点数が悪かった時、答案用紙を隠したくなる。つまり自分の点数を人に見られたくない気持ちになると思います。一方で体育や音楽の実技テストで上手にできなかった時はクラスメイトに見られてしまい、子供の自尊心を傷つける可能性があります。遊びにおいて、走ることが苦手な子供は鬼ゴッコをしたときにずっと鬼をすることになり、遊びをすることが嫌になるかもしれません。
学校生活や遊びの中で、運動が苦手な子供の心を刺激する状況はたくさんあります。できなかった運動ができるようになることで、自己肯定感を高めたり気持ちをコントロールできたり、運動を通じてたくさんの収穫を得ることができます。
ただ運動ができようになれば良いというわけではなく、跳び箱を跳ぶことを例に挙げると、跳び箱を跳ばせたいというのは大人の都合であって、子供は跳びたいと思っているのか?跳び箱を跳べることが将来なんの役に立つのか?などを考えることも大切ですし、視点を変えると跳び箱を分解したり、移動させたり、登ったり、跳び下りたり、跳び箱を用いて創造できる色々な動作から獲得できることはたくさんあると思います。
子供が跳び箱という物体自体に興味が湧き、跳び箱を跳びたいと思えば跳べるように練習をするでしょうし、今は興味が湧かないかもしれないけれど、興味が湧いたときに支援できるように準備(いつも子供の目に見えるところに置いておくなど)することも工夫の一つだと思います。
手の動作(運動)においては、折り紙ができるようになることは手指の微細・巧緻動作の獲得や集中力を養うことになり、将来和裁や洋裁のような手先の細かい作業が必要な仕事に就くことの選択肢になりえるかもしれません。
運動療育という言葉をよく耳にします。運動療育を行っておられる支援者の方々のコンセプト(根拠)や考え、思いを汲むことができるようにシッカリ勉強して子供たちの成長に関わることができれば嬉しいです。
文責:理学療法士 湊
一般社団法人 障がい児成長支援協会 ホームページ(http://www.seicho-ryoiku.jp/)
スポーツファクトリースキップ ホームページ(https://www.sf-skip.com/)
江原直紀さん 公式ブログ(https://www.sf-skip.com/)