【報告】KYOUKOU(強度行動障がい勉強会)R2.10.28
第30回に向けての打ち合わせ会を会場参加+Zoom参加のハイブリッド配信にて実施しました。(初)
Zoomで3名(北九州からもご参加いただきました)、そして会場へは6名の方が集ってくださり、今後のKYOUKOUの勉強会の内容決めを中心に、それぞれが考える強度行動障がい支援についての考えを意見交換できました。
Zoom参加の方にとっては、間髪入れずに意見を出すことに若干の不便さが残ったものの、音声の大きさや内容の聞き取り、そして、こちらからご意見を求める形でのご発信についてなど、なんとか話し合いが成立するレベルであったと一定の成果を感じました。
会場の参加者には、Zoomで参加している方々をパソコンを通してプロジェクターで壁に投影し、会場参加者の自己紹介時には、ミニ三脚に固定したスマートフォンをマイク代わりに手にもって話をしてもらうなど、ハイブリッドの円滑さにも一定の工夫をして臨みました。
今回の打合せ会は、上記の30回からKYOUKOU発足5周年の第33回までの内容決めに関する意見交換でした。
前回第29回の9月、肥前精神医療センターの會田Drをお迎えして、会場35名+Zoom58名の計93名の参加者を集めた会を実施しましたが、これに匹敵する会をR2年6月頃実施する方向性をこの日の参加者で共通確認しました。具体的な候補者の名前も挙がってきましたので、今後適切なタイミングで内諾の連絡をしていきます。
さて、問題は、何をテーマに強度行動障がいの学びを深めていくか?です。
この日の意見交換で、はっきりと私たちが目指していくべき方向性を共有できた気がします。
具体的に上がってきたキーワードは、次の通りです。
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強度行動障がいがある本人及び家族が、豊かな生活ができるためには、福祉の制度的なものももちろん大変重要ですが、そもそも本人・家族が暮らす生活の基盤である『地域』が大きなカギであると。
障がいがある家族の受け容れが進んでいる地域を探すこと、受け容れに困難性がある地域をよりよく変えていくこと、このどちらのためにも、現状を『理解』してもらい、『対話』や『交流』を積み重ね、このような取り組みの主旨や実際、想いや願いなどを『啓発』『啓蒙』するために『発信』していくことが重要であるとの共通確認ができました。
この会KYOUKOUの大きな特徴兼強みは、強度行動障がいがある家族の方が参加されていること。私たち相談支援専門員を含め、障がいがある当事者に関わる支援者や専門機関、行政など関係機関の支援者たちは、この家族、本人の豊かな生活を実現するために存在しているのです。支援を受ける、もしくは、エンパワメントを受ける当事者・ご家族からの切実な思いをベースに取り組むことにより、目的を明確にした、ブレの無い視点に立ってこの社会課題に向き合うことができるのだと考えます。
第33回の大きなイベントに向けて、上述した各課題に踏み込みつつ、今後のKYOUKOUを一歩一歩進めていくことにまたエネルギーを注ぎたいと思います。
さて、今回のこの話合いの際、参加者のお一人から【実行委員会】という大変うれしいアイディアのご提案をいただきました。
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これから具体的にしていく必要がありますが、例えば、上記のような内容について、役割分担をしながら進めていくことで、多くの人々の協力を得ながらひとつのイベントを成功に導く活動を通じ、また、そこに携わる私たち自身もさまざまな学びを積んでいくことができると思うのです。
この実行委員会のメンバーは、これまでこの勉強会を主催してきた、相談支援事業所サンクスシェアを中心とするのではなく、Facebookですでに138名となっている会のメンバーさんの中から協力を申し出てくださった方々で構成し、イベントの準備と今後の会の推進をしていきたいと考えています。
さまざな形でのご参加のすべてをありにして、例えば、イベントの準備・運営にどっぷりと参加していただける方はそれはそれでとてもありがたいし、ある方は、会の発信を誰かほかの人に拡散するというかかわり方もありです。
ぜひ、今後のKYOUKOUの勉強会の推移を見守ってもいただきたいし、何か参加型の関りをいただけるプラットフォームも今後創設していきたいと思っていますので、メンバーのみなさま、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。