相談支援勉強会を行いましたのでご報告です。
コロナウイルスの影響もあり、4カ月ぶりの開催となり、コロナウイルス感染防止対策として机を離し、飛沫防止の衝立を使って少人数で行いました。
今回は少人数での開催となることから意見交換をメインに行うこととしました。テーマは「利用者さんへの関わり方」についてです。
まずは、サンクスシェア高橋さんから話題提供。
「連絡が取れない利用者さんへどのように関わっていったらよいか」。他事業所からの引継ぎで依頼を受けたものの、引継ぎ時に一度お会いしてから連絡が取れなくなり、契約もできず、電話やメールでお知らせしているが、自身の一方的な連絡によって相手が敬遠されているのでは、と悩んでいる状況とのことでした。
対応として、利用者さんが放課後等デイサービスへ通っていることから訪デイへお願いしてお母様へ訪問したいことを伝えてもらう、放デイから伝えてもらった上で送迎に合わせて訪問することを検討していました。
この話題提供から意見が飛び交いました。
関りが密接な事業所さんへお願いをして送迎時に一緒に訪問させていただき、日程調整をしたいことをお母様へ伝えてもらうことはかなり有効で、参加者からも同様の連絡をしているケースがあるようです。事業所さんは普段からご本人、親御さんと会う機会が多いため、利用者さんも安心して話を受け入れやすいようです。
また、行政へお願いして連絡してもらうケースもあったとのことですが、これは不信感を与えかねないため、本当に最後の手段にした方が良いのではないか、という意見も出ました。
また、どうしても連絡の取れない利用者さんの対応に苦慮していた結果、受給者証の更新時にご本人から連絡があり、それから連絡が取れるようになったケースもあったそうです。
このことから、利用者さんが障がい福祉サービスの制度に精通していないために計画相談の役割を理解していないことから計画相談との契約やモニタリングについて必要性を感じていないのではないかという意見となりました。契約時に詳しく計画相談の必要性とサービスを利用するための手続きについて説明を行い、利用者さんに計画相談について理解していただくことでモニタリングや計画案の作成について協力的になってもらうことが重要になります。
また、今回なるほど、と思ったのは「利用者さんと計画相談野の関係を平等になるように心がける」ということでした。これは、平等の関係が崩れるとどちらか一方の都合に合わせることになってしまうこと、サービスの押し付けにもつながりかねないことになります。
私たちは電話口やお会いした時に無意識に「すみません」という言葉を使う場面があり、それが上下関係を作ってしまう一因なのではないか、という意見も出、その時に自身の会話も振り返るきっかけとなりました。
私たち計画相談は利用者さんとの関係を良好に保つためにはコミュニケーションの取り方について常に考え続けることになります。私たち計画相談の業務の必要性を理解していただくことが具体的に私たちができる最初の一歩となるのではないかと思います。その必要性を理解していただくためにはモニタリングを何のために行うのか、福祉サービスを利用するためには受給者証の取得や更新が必要なこと、そのタイミングをお知らせしておくことで利用者さんも安心してモニタリング等、私たちの提供するサービスに臨めるのです。
相談支援事業所 サンクスシェア
松本 浩治