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KYOUKOU(25)報告

KYOUKOU(強度行動障がい勉強会)第25回の報告
in あいれふ
 
1 日時:令和元年10月30日(水) 19時~20時30分 → その後食事会へ(^^)
2 場所:あいれふ(中央区舞鶴)8階視聴覚室A
3 タイトル:地域生活支援を考える
4 スピーカー:障がい者地域生活・行動支援センターか~む 所長 森口 哲也さん
5 参加者:視聴覚室Aでの勉強会:23名   勉強会後の食事会:13名
 

 
6 内容
 あいれふの視聴覚室Aの部屋に、もうほぼ空席を探すのが難しいほどいっぱいになったこの日のKYOUKOU。
 福岡市のモデル事業である、強度行動障がい者が入居するグループホームか~む所長「森口さんのお話を!」との思いで集まってくださったのだと推察しています。
 
 もともと、か~むで夜勤する学生アルバイトのために勉強の機会を!とのことで始めたこの会。
 最初は、東区馬出のサンクスシェア事務所を会場として、勉強会が終わったら、外のスペースで学生さん500円徴収のバーベキューのスタイルを立案。学生さんには、あたまもおなかもいっぱいになってもらおうと考えての発足でした!
 しかぁ~し!ふたを開けてみたら、学生はぜんぜんきやぁ~せんっ(-。-)y-゜゜゜(何べん言うねん…(^-^;)
 
 でも、今回のように、こうやって多くの方につながり、ひろがり、学びを続けることができるようになったのも、参加くださった皆さんのおかげだと心より感謝しています。
 今回も新たに佐賀から初参加してくださった方がおられ、会の後の食事会までご一緒いただきました(^^)/
 

 
 さて、今回の内容については、前回の話し合いで意見が出された「強度行動障がい者の居場所」を取り上げての企画でした。
 
 強度行動障がいを扱う『地域生活支援拠点』としてのかーむでの取り組みや施策へのかかわりも深い森口さんから、強度行動障がいを考える視点として『ソフト面』と『ハード面』との整理をして情報提供していただきました。
 

 
【ソフト面から】
 私が印象に残ったフレーズは、当たり前と言われれば当たり前ですが、
 
「強度行動障がいの行動問題だけに目を向けすぎない」
 
ということでした。
 目の前の本人に、支援でどっぷりかかわっていると、どうしてもこの視点にとらわれがちです。もちろん、この行動問題の軽減に対処しつつ、同時進行として、『よい行い・よい行動を増やしていく』ことが重要だと解説されました。
 つまり、私たち直接支援者には、行動問題を軽減する「処遇スキル」とよい行動を身に付けさせる「教育スキル」の両方が求められるということです。
 

 
【ハード面から】
 森口さんは、まだまだあまり知られていない
 
「地域生活支援拠点」
 
というものについて、『なぜ、必要なのか?』という前置きをきちんと示して解説くださいました。
 
 この拠点整備については、各市町村にゆだねられており、その進度はさまざまだと思われます。
 そのため、必要な人・家族やこの勉強会のような団体が、声を上げていくことが必要なのだと思いました。
 
 森口さんのお話の中で、強度行動障がいに対するさまざまな地域の取り組みがあるとのお話も興味深いものでした。
 
『拠点+ノウハウ型』 一定期間、集中して支援に取り組み、ノウハウをセットとして地域に送り出していく方式(福岡か~む)
『コンサル型』 中心となる人材が、各施設等に出向いてソフト面の充実を図っていく方式(横浜)
『地域拠点集中型』 強度行動障がいに特化した法人が、日中活動から夜間の支援などすべてを賄う方式(北海道はるにれの里
 
 さまざまな自治体が、手探りの状態ではあると思いますが、当然のことながら、その地域の強度行動障がい者・家族の実情とニーズ、地域の社会資源の整備状況によってどのような『型』が必要なのか、ふさわしいのかが決まっていくのだと思いました。
 
 このようなことについて、当時者や支援者、関係者の声を届かせるための『自立支援協議会』という仕組みがあります。地域での拠点整備を進めるにあたっては、ここへのかかわり、アプローチが大きなポイントであるように思います。
 今後、この自立支援協議会の現状や同行についても注視していきたいと思います。
 

 
【講演後の質疑・意見】
Q: 「地域生活支援拠点」は、具体的に何をしてくれるのか?どんなサービスなのか?
A: 改めて資料の説明を行う。基幹相談支援センターが関わって制度の利用を進める。
 
Q: 那賀川市(福岡市近郊市町村)には、基幹相談Cが関わるアンケートや広報案内等が届かない! 
A:  福岡市との協議の際には意見として提言しておきます。 
 
Q: 専門性を確保する育成は? 
A: 強度行動障がいの専門性と共同生活援助(社会で生活するスキルを育てる)の両方が必要で、この視点を踏まえた人材の育成が必要。 
 
Q: 国が考える今後の方向性で情報はあるか? 
A: 国の方向性としては「人材育成」。ハード面については、まだ具体的イメージはないだろう。
 
Q: 家庭内で行動障がいが激しい時に助けてほしい。警察への連絡になるのか?
A: 福岡市の仕組みである全市に14基幹の基幹相談支援センターが緊急時対応を担うべきであると考える。
 
Q: 県レベルでの強度行動障がい相談窓口があるか? 
A: 発達障がい者支援センターがそれにあたると思うが、専用窓口としては特にない。
 
Q: 地域で困っている時に、基幹相談支援センターの存在を知らなかった 
A: 広報や研修で広めていく必要がある。
 
Q: 国が言う「小規模施設」が増える方向にあるか?マンツーマンに近い支援体制づくりのイメージは? 
A: 森口さん私案の支援イメージを改めて説明。しかし、この仕組みにある箱物の整備は、だれが?そして費用負担は?などの大きな課題がはらんでいる。 
 

 
 か~む所長の森口さんをお迎えしての今回の勉強会も、大変有意義な会となりました。
 目の前の強度行動障がい児者への直接支援を考えることも重要ですが、今回の勉強会を通して、それと同じほど、制度や仕組みについて考えることも大変重要だと改めて感じた時間でした。
 KYOUKOU勉強会としての役割や意義、進むべき方向性等について、今後も真摯に向き合っていきたいと考えました。
 
 今回、残念ながらご参加いただけなかったメンバーの方、ご希望であれば、森口所長がお話しくださったプレゼン資料をお渡しすることができます。サンクスシェアへどうぞご一報ください!
(文責:サンクスシェア田中聡)
 

 
【次回のお知らせ】
 
日時:令和元年11月27日(水)19時~
場所:あいれふ(福岡市舞鶴)9階研修室C
内容:12月に実施する第26回勉強会の内容協議と情報交流
申込:近日Facebookにてイベント立てます!参加ボタンをポチっと!!
 
 【参加者特典!!!】
 勉強会参加者への特典のお知らせです(^^)/
なんと、KYOUKOUメンバーの中村さんが、アロマプチ講座を提供してくださいます!
 実は今回も既に実施してくださっていたのでした!
 そして、次回以降も始まる前の時間を少し使って、このプチ講座が開いていただくことを正式にご了承していただきました!(パチパチパチ)
 勉強会へ参加さる方には、この特典がもれなくついてきま~す(^^)
 
【KYOUKOUアロマ講座】
 
 あらゆる場面で活躍するメディカルアロマをKYOUKOUでも活用出来るはず!そんな想いでプチアロマ講座します。
 
 講師:中村 和佳子さん タッチケアセラピスト
   (アロマティックヘルスケア協会認定アドバイザー)
 アロマタッチケアで我が家の子供たちの小児科通いが激減した事から、タッチケアを通じてアロマを知ってもらおうと子育て中のママを中心に、心身の問題を抱えてる人たちにアロマケアのアドバイスをしています。 私自身も10歳の長女が自閉症スペクトラムの診断を受けタッチケアに助けられています
 
 
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
 合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立