① 子どもたちのモチベーションを大切にした『目標』を管理するコーチングスキル
私たちが、子どもに身に付けさせたいと思っているさまざまな資質能力は、そもそも子どもたちは、身に付けたいとは思っていないことがほとんどです。このことから、私たち支援者にとって必要なスキルは、子どもたちをまんまの「乗せ」、意欲をもって取り組み、楽しみをもって取り組み、結果的に私たちが目論んでいる能力が身に付くよう仕組む『仕掛け人能力』なのです。ただ単に「やれ!」と言ったところでやらない子どもたちに対し、いかに「やれ!」と言わずにやらせるか!これが、目標を管理するコーチングスキルによって実現するのです。
② できないことをできるようにするために教えるティーチングスキル
職人さんの世界のように、なにも教えられず「オレを見て覚えろ!」では、障がいがある子どもたちはとてもじゃないですが、できるようになはなりません。
ですから、私たちは、子どもにできるようになってほしいことが、どうすればできるようになるのかその内容を一つ一つの要素や段階に分解して把握し、それを、どのような方法で子どもに伝達するのかを明確にして指導できなけれななりません。「さあ、先生はここで見ているからがんばって!」だけしか言えない支援者は、専門家でもなんでもありません。でこが原因でできずにつまずいているのかを分析し、どこを変えるとできるようになるのかを特定し、そして、どのように訓練すればできるようになるかの方法を『教える』ことが重要です。人は、適切に教えられれば、早く、そして的確に自分でできることを増やしていくことができます。
③ 人と人との信頼関係をつくるカウンセリングスキル
私たちは、子どもたちのできないことをできるようにしてあげる専門家であることは紛れもない事実でありますが、そうは言っても、そう簡単にできることが増やせるわけでもないのも現実です。
たとえ、一生懸命目標管理しても、苦手なところを詳細に分析して何度も訓練してもできないことも普通にたくさんです。このようなとき、できないことも温かく人として受け容れ、一緒に悲しみ、悔しがり、また、次のチャンスに向かって励ます、ことが私帯にとって大切なスキルだと思っています。このことにより、子どもたちは、私たちを単に「支援者」という見方だけでなく、私を応援してくれている一人の素敵な大人のモデルとして信頼を寄せて
くれるようになるでしょう。このような関係づくりをまず大切にしながら関わることにより、新たな支援にチャレンジする際の大きなモチベーションとなることは間違いありません。スタッフの〇〇さんに喜んでもらいたいからがんばる、スタッフの〇〇さんにほめてもらいたいからがんばる、って素敵ですよね(^^♪
今回のセミナーでは、枠組みの提案の要素が大きく、なかなか具体的な事例に一つ一つ踏み込んで話をすることが少なかったように思います。私が人前で話す際の大きな欠点がここにあります。気を付けて準備はしているものの、まだまだ抽象的な話になりがちで、ややくどくなったり、説明口調になったりしがちなところをなんとかスキルアップしなければならないと思っています。
うまい人の話は、ここがとても上手で適切なので、聴いていても全く飽きさせることがありません。結局、この飽きないことが記憶としてとどまり、現場に戻った際の直接支援の活用に活かすことにつながる大きな要因となるのですから。これからもセミナー講師としての伝え方の技術もさらに磨いていきたいです。