計画相談支援室ノーマさんSV(スーパーバイズ)6
今回も計画相談支援室NOMAさんへSVを受けさせていただきましたのでご報告です。
今回は事業所内で院内カンファレンスにおいてのソーシャルワークについてお話を伺いました。
利用者さんが退院される際に、カンファレンスを行うことがよくあります。その際、「本当に利用者本人の意思が尊重されているか?」ここがないがしろになっていないか確認する必要があります。
ほとんどの場合は医師からの一方通行で話が進み、ご本人から意見が出ることはほとんど見受けられません。これは、ご本人に不満がないのか、それとも言えないのか、を見極める必要があり、カンファレンスにおいてこれを担うのがソーシャルワーカー、つまり相談支援専門員なのではないか、ということです。
私たち相談支援専門員が利用者と医師との間に立ち、話が一方通行にならないようにカンファレンスでのやり取りを補助していくことがソーシャルワークとなるのです。これは、公正中立、権利擁護を前提にしたカンファレンスを行うことにつながります。
カンファレンスではどうしても医師の発言が力を持ちがちです。特に精神医療においては服薬の調整や在宅生活においてのコントロールが難しく、医師の意見は大切ですが、一方的に押し付けにならないよう、ご本人の意見も取り入れ、なるべく双方が納得する形に持って行くことが大切なのです。
文章にするのは簡単ですが、実際にはとても難しいなあ・・・と思います。カンファレンスにぶっつけ本番では、まず厳しいので、事前準備を行い、カンファレンス前にご本人の意思確認と、医師の意見を伺っておき、ある程度の在宅生活の目途を作っておくことかなあ・・・と思います。
私たちの経験、知識も必要な要素となると思いますが、それを補うための事前準備と考えます。事前に準備しておけば、知識豊富な上司にも相談できますし、必要に応じてケース会議を社内にて行えます。そうすることでカンファレンスに臨み、スムーズに事を運ぶことができるのではないかと思います。
今回もお忙しいところ、寺川さんに貴重なお話を聞くことができました。私も相談支援専門員としてスーパーバイズを受けていくにつれて自信が持てるようになってきた・・・かな、と思います。
数々の研修会でのお話も毎回楽しみにしています。今後とも、よろしくお願いいたします。
相談支援事業所 サンクスシェア
松本 浩治
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立