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熟練技能育成研修(2日目)

【熟練技能育成研修 全10時間のうち3~4時間め】

 昨日は、北九州の放課後等デイサービススタッフさんへの研修でした。

 全10時間を2時間ずつ5日間に分けて実施する2回目。この日の内容は「障がい理解」の2回目。


 まず、気になる子どもさんの「気になる言動」を付箋に書いて洗い出し、『なぜ、その言動が起きているのか?』その要因をもとにKJ法にて分類しました。なぜ?を掘り下げるとき、氷山モデルで示されている「障がい特性」や「環境要因」の視点についておのずと目が行くようになります!

 そして、次に、要因分析した気になる言動を一つ選び、どのように支援するかを考える。これによって支援のデザイン力が身に付きます。

具体的には、
 

  1. まず、気になる言動を「なくす」もしくは「へらす」方法を探ります。要因が明確に分析できていればいるほど何が原因かわかっていますからそこにアプローチすればよいことに気づくことができます。
     
  2. 次に、単に行動問題を制御するだけでは、その子の成長をサポートすることになりません。そこで、より望ましい行動ができるようひとステップハードルを上げた支援をデザインします。

例えば、勝負で負けると激しいパニックを示す子の支援を考えるとき、

①では、そもそも勝負がつかない場を設定すれば、とりあえずパニックを起こさずに済みます。

 しかし、それでは世の中渡っていけませんよね。
 やっぱり負ける場面を経験してもらわなければなりません。だからと言ってお膳立ても何もしないまま、勝負の場に触れると、いつまでたってもパニックを繰り返すだけです。

 そこで、支援者側で、子どもが負けた場合のフォロー策をしっかり準備しておき、負ける場面をあえて設定して乗り越えさせる支援をデザインするんです。


 今日は一人の子どもさん、一つの気になる言動について支援デザインを考えました。この考え方は、その子の他の気になる言動にも、そして、他の子の言動にも応用が利きます。
 参加くださったスタッフさんは、「これ他の子でもやろうよ!」と言って帰って行かれました(^^)/

 なぜその言動が起きているのかをしっかり掘り下げ、多くの困っている子たちの支援に役立てていただきたいなあと思った1日でした(^^)/

 
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
 合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立