来る11月21日から24日まで、岐阜、愛知、大阪にてセミナーを行います。
スタッフ研修のお手伝いをさせていただいている北九州市の放課後等デイサービス事業所さんとのご縁でつながった『障がい児成長支援協会』(http://www.seicho-ryoiku.jp/)さんが主宰する研修会を担当させていただくことになりました。
「指導が難しい子どもへの対応」を内容として、それぞれ2時間の研修を3か所で実施します。いまのところ80名ほどの参加者が応募されているとのこと、貴重な時間を割いて参加くださるみなさんに「来てよかった!」と思っていただけるよう精いっぱい努めます!
今回の研修で作成した案内はこちら☟
放課後等デイサービススタッフ研修のお知らせ
放課後等デイにおける指導の難しい子への対応
~このポイントを押さえると子どもが変わる~
下記のような子どもに困っているスタッフさんがいらっしゃいませんか?
□ 突然大きな声を出して、声掛けしても止めない。
□ やるべきことを指示しても、子どもが指示を聞かない。
□ 予定の変更があると、納得できず、泣きじゃくる。
□ まわりの子を押したり叩いたりして他者を攻撃する。
□ 活動を計画しても、すすんで子どもたちが参加しない。
障がいゆえにさまざまな生活のしづらさをもっている子どもたち・・・
多くの事業所が、このような子どもたちの指導で苦労されていることと思います。そして、難しい子への対応に人と時間がとられ、その他にも支援が必要な子たちの活動の機会が奪われていないでしょうか?
この研修では、上記のような指導の難しい子どもたちへの対応について学びます。
この対応を学ぶことにより、放課後等デイサービスの質の底上げが実現し、次のような成果につながります。
□ 保護者の信頼度が増し、利用契約数が増える。
□ スタッフの離職率が低下する。
□ スタッフの新規採用が安定化する。
□ 2店舗目、3店舗目と事業所の新設が進む。
このように、指導が難しい子への対応を適切に行うことは、事業所運営の安定化に直結する重要なポイントです。
この対応は決して難しいことではなく、支援の原理原則を適切に踏まえてかかわることによって、これまで難しいと思っていた子どもたちが変容していくことに加え、日常生活能力も向上していきます。
このような実績が積み重なると、事業所のスタッフさんは、子どもたちの支援が楽しくてたまらなくなること間違いなしです(^^)/
指導の難しい子への対応のポイントを提案
田中 聡(たなか さとる)
人財育成コンサルタント (合同会社サンクスシェア代表社員)
・元小学校教諭・障がい福祉サービス支援員・障がい児者相談支援専門員
【プロフィール】
1 小学校教諭20年
福岡県教育センターにて教職員の研修事業に従事
小学校新規採用教職員の初任者指導教員を複数回経験
現職教員中に鳴門教育大学院にて修士(心理学系)を取得
2 障がい福祉サービス事業所10年
知的障がい者施設(社会福祉法人)でのサービス管理責任者・管理者経験
特別支援学校放課後等支援事業責任者経験
委託相談支援事業所での相談支援主任コーディネーター経験
3 合同会社サンクスシェア代表社員
指定特定相談支援事業所(障がい児・障がい者)相談支援専門員
人財育成コンサルタント(放課後等デイサービス4事業所と契約中)
強度行動障がい勉強会主催(強度行動障がい者グループホームにて直接支援中)
福岡福祉向上委員会事務局員
教師経験20年を経て、障がい者支援及び障がい者相談員を計10年経験し、平成28年4月、福祉に携わる職員の人財育成の仕組みづくりを目的に合同会社サンクスシェアを創立。教員時代の人の成長に関わる経験に加え、障がい児者支援の直接経験(現在も継続中)、さらには、障がい児者の相談業務に携わる経験をもとに、障がい児の成長支援について、子どもから大人を見通した総合的な支援をコーディネートするとともに、その支援に携わる福祉職員の人財育成を同時に進めていくスタイルを持ち味とする。
研修の主な内容
【ポイント① 指導の難しい子どもの理解】
指導の難しい子どもたちに対して適切な対応をしていくためには、その子たちのことを正しく理解する必要があります。私たちからすると奇異に見えるさまざまなな言動も、彼らなりの筋道の通った理屈に従って表出されることがほとんどです。
まずは「強度行動障がい児」の理解を中心としながら、しっかりと理由がある彼らの言動を概観することにより、支援者としての心構えをつくります。
Key Word:強度行動障がい
【ポイント② 行動問題の理解】
行動問題を抱えている子どもの多くはコミュニケーションの難しさも併せ持ってることから、彼らとの会話のやりとりだけでは、なぜそのような言動をしているのかがわかりにくいものです。
そこで、彼らの行動問題の意味を分析するための「2つの視点」について学びます。この2つの視点から行動問題をしっかり分析できるようになれば、多くの行動問題に対し、見方を整理して適切にかかわることができるようになります。研修では、この適切なかかわり方について、いくつかの事例を取り上げ、演習を通して具体的な対応の在り方を学んでいきます。
Key Word:2つの視点
【ポイント③ 行動問題を防ぐ】
行動問題が生じた際の適切なかかわり方が理解できたとしても、四六時中行動問題の対応ばかりしていたのではスタッフさんの身が持ちません。
そこで、できる限り行動問題を生じさせない先回りの作戦が大切になってきます。
子どもたちに必要な日常生活能力や社会生活能力を育成するために、意図をもって活動を計画・実施することが、ひいては行動問題を防ぐ重要なカギとなるのです。
研修では、放課後等デイサービスに求められる療育的活動を企画する際の、個と集団の視点別に、その考え方と具体事例を学びます。集団療育の具体例として、講師が大学院修士取得時に学んだ「構成的グループエンカウンター」を紹介します。
Key Word:構成的グループエンカウンター
今回の研修では、このポイントに加え、長い教師生活の経験で得た子どもへの声掛けのちょっとした教育技術も交えながら、「今日から役立つ具体的な視点と技術」が身に付くよう内容を構成しています。ご期待ください。