第2回福岡市民間障がい者施設協議会研修に参加して
1月24日(金)18:00から行われた福岡市民間障がい者施設協議会研修に参加
しました。
講師は、すこやか元氣院の沖田智貴先生(理学療法士・整体師)でした。
ご自身もヘルニアで腰痛に苦しまれていたのですが、数年ぶりに腰痛に悩まされる前に楽しんでいたサッカーをしたところ痛みがとれた等経験から治療だけではなく、自分の体の動きを自分で整えることが大切なのではないかと考えられてすこやか元氣院を開院されたということでした。
◆ 発達障害児者などに見られる脳の発達と身体の発達のくいちがい・・・
心の発達と体の発達の差(くいちがい)からの体への負担⇒痛み!
◆ 椅子座位と立位からの上下移動に関する課題
4名の方が前に出られ、普段通りに「椅子から立ち上がる動作」をされ、みん
なで観察し、その方の動作の特徴や気付きなどについて発表されました。手で椅
子を支えながら立ち上がる方や膝に手を置いて立ち上がる方がいらっしゃいま
した。これまでは何も気になることはなかったのですが、先生の説明を聞いて
びっくり!!
本来、立ち上がる時には足の筋力を使って立ち上がるのですが、手で椅子や膝を持っているとい
うことは手の力で立ち上がっていることになるのです・・・そのために、肩に力が入り、肩こりな
どの原因になるそうです。
◆ 障害福祉事業所における身体や運動機能に関するケア
昨年の11月と12月に通所事業所で沖田先生が利用者の方の足の筋緊張をほぐし、スムーズは歩行
へつなげる支援をされているVTRが紹介され、説明がありました。椅子に座っている時も左足は緊張
状態にあった方には足の下にタオルを敷き、足を乗せることで筋肉の緊張をリラックスさせるもので
した。また、座って作業をされている方は臀部に体重が乗り、腰に負担をかけている方には胡坐を組
んでもらい、足に体重を乗せ、体を支えることで腰への負担を和らげるものでした。VTRを見ても、
どこに問題があるのか気付くこともできない私…でしたが、沖田専英の言葉の中に残るものがありま
した。本人と支援者の目標を一致させること、そして、本人のしたいことや興味があるものと結び付
けて支援を行うことでした。例えば、手が緊張状態にある方に、リラックスするように、力を抜くよ
うにと話しても難しいですよね!でも、好きな人形を持ってもらうことで、自然と力は緩み、筋緊張
をほぐすことができるということです。
私たちの支援も、直接的には関係がないように思えることも、
支援者が意図を持ち、利用者の方が無理なく、楽しみながら行う
中で目標に近付けていくことができるのではないか?そして、そ
のような支援が求められているのではないか?と考えることがで
きました。
整体を通しての講話でしたが、支援を掘り下げて考えていくと
共通する部分、大切な部分は重なりがあるということを改めて考
えることができました。
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立