今回も、計画相談支援室ノーマさんにてSVを受けさせていただきましたのでご報告です。
今回はモニタリングに同行させていただいたのですが、とても濃い内容でした。
ご本人は小学校2年生の男の子。
知的障害をお持ちで、ジェスチャーでコミュニケーションを取られます。
生活環境に特に変化はないとのことですが、
もとから大変な摂食障がいをお持ちで、
リンゴ、フライドポテト、サッポロポテトしか食べられない(食べようとしない)とのことで、
栄養失調気味で時折病院で点滴を受けるそうです。
もちろん、給食も食べることができないため、毎日食べられるものを家から持って行っているそうです。
そんな中で、通っている放課後等デイサービスにて、毎日手作りのおやつを提供しておられ、
ご本人もおやつを作っているところから見ているそうです。
ある日、おやつにポップコーンを作っていたところ、興味を持ち、出来上がったポップコーンを
手に持ったり、ストローに突き刺して中に詰め込んだりと遊び始めたそうです。
支援者はそれをとがめることはあえてせず、食べ物に興味を持ったことに着目して
見守りを行っていたところ、ポップコーンの一つを口に入れたそうです。
その日から、食べられるものの中にポップコーンが増えました。
お話を聞いていて、さすがだなあ、と感服しました。
もちろん、摂食障がいをお持ちということを把握されていたこともありますが、
普通であれば、食べ物で遊ぶことに注意しがちなところを、
「食べ物に興味を持った」ところに着目して支援を行ったスタッフさんがさすが、と感じました。
寺川さんもモニタリングを行いながら、生活環境に大きな変化どころか、放デイスタッフさんの対応により、「食べられるものが一つ増えた」ところを強調してお母様へ大きな一歩だということを強調することでお母様へ大きな安心感を持ってもらい、今後の可能性への認識を高めておられました。
モニタリングでは、第3者である計画相談がご本人の評価だけではなく、支援者のプラス評価も行うことで、ご本人・ご家族の信頼感を強め、また、支援者のモチベーションの向上も図ることができるのだと改めて認識しました。これからも、まだまだ学ばせていただきます。次回も楽しみです。
寺川さん、今後もよろしくお願いいたします!
相談支援事業所 サンクスシェア
松本浩治
福岡市東区で障がい福祉サービスに携わる人を育てる会社
合同会社サンクスシェア 2016年4月4日 創立